近年何かと話題に上がる「キャンプ」ですが、興味はあるけどなかなか行動に移せていないという方は多いのではないかと思います。まずは友達みんなと始められるグループキャンプはいかがでしょうか?
ここでは、キャンプの種類やキャンプの楽しみ方、最初に揃えておきたいギアの選び方まで、今からキャンプを始めてみたい方に向けて紹介しています。
キャンプのことをもっと知って、至福の時間を過ごしてみませんか?
キャンプの種類
「キャンプ」といってもさまざまな種類のキャンプがあります。日帰りで楽しむデイキャンプ、クルマを使って楽しむオートキャンプ、バイクで出かけるツーリングキャンプなどです。
また、みんなで楽しむグループキャンプ、家族で楽しむファミリーキャンプ、一人で楽しむソロキャンプなど、上記キャンプと組み合わせることで何通りものキャンプのカタチがあります。
その他にもグランピングやお家キャンプなどといったものもあります。
キャンプの楽しみ方
キャンプの楽しみ方は、人それぞれです。そのため自分が何がしたいのか、グループで何がしたいのか計画を立てることが重要です。また、その目的のためにはどこのキャンプ場がいいのかなどキャンプ地を調べる必要もあります。
「でも、キャンプで何ができるの?」という方もおられると思いますので、いくつか紹介させていただきます。
普段と違う大自然の中で「料理」を楽しむのもキャンプの醍醐味のひとつです。また、近くに小川があるようなところであれば「釣り」や「水遊び」などもできるでしょう。
「たき火」を囲みながら「語り合う」「お酒を飲む」というのも、いつもとはひと味もふた味も違います。
夜になれば満天の星空が出迎えてくれることでしょう。「星空を眺める」「肌で空気を感じる」「自然に耳を澄ませる」「山の匂いを感じる」「テントの中で読書をする」。
そうなんです。普段と違う空間の中でやることすべてが「キャンプ」なのです。キャンプを思いっきり楽しんでみて下さい。
キャンプギアの選び方
次はキャンプギアの選び方ですが、その前に「キャンプギア」とはキャンプで使う道具全般のことをいいます。
キャンプギアの選び方は、上記でも触れた「キャンプの楽しみ方」によっても変わってきます。「自分がキャンプで何がしたいのか」を考え、それをするためには何が必要なのかをリストアップしましょう。
キャンプ地までの移動手段はどのようにするのかを考えてみて下さい。クルマ、バイク、自転車、公共交通機関の使用など、どのような手段で移動するかでギアの選び方に大きく影響します。
なぜならその「キャンプギア」をキャンプ地まで持っていかなければならないため、「サイズ」や「重量」もギアを選択するうえで重要な条件のひとつになります。
上記の条件に照らし合わせながらギアを選択することになるのですが、やはり最後は自分の気持ちです。「このギアかっこいいな」「かわいいな」といった、自分の気持ちが上がるギアを探してみて下さい。そしてキャンプ地でそのギアを使っている自分を想像してみてください。キャンプに行きたくなってきませんか?
キャンプギアを選ぶこと自体も「キャンプ」の楽しみのひとつです。妄想しながらギア選びを満喫してください。
最初に準備したいキャンプギア【グルキャン編】
テント
「キャンプ」といえば「テント」を頭に思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?テントは、荷物を置いたり着替えをしたり、宿泊もするしとキャンプをするうえで重要なギアのひとつです。
しかし、テントといってもさまざまな種類のテントが存在します。一般的なドームテントからツールームテント、とんがり屋根のワンポールテントに居住空間が広いロッジ型テント、一人用のソロテントなど多種多様です。
おすすめ選定ポイント
テントを選定するときの選定ポイントは、「大きさ」「設営のしやすさ」「持ち運びのしやすさ」「テントの種類・デザイン」「予算」などが挙げられます。
テントの大きさは何人がそのテントの寝泊まりするかによって決める必要があります。また、テントの設営の仕方はテントの種類や構造によりさまざまあります。設営のしやすさは、経験者もしくはお店の店員さんに聞いてみるのが一番です。
持ち運びのしやすさは、基本的にはテントの収容人数が多いものほど「重量」も「サイズ」も大きくなります。そのため、キャンプ地への移動方法を考え最適なものを選ぶようにしましょう。
テントの種類は、上記で触れたドームテントやワンポールテントなどがあり、そのデザインもさまざまです。「大きさ」「設営のしやすさ」「持ち運びのしやすさ」「予算」を総合して、一番好みのデザインのものを選定してみましょう。
シェラフ(寝袋)&マット&コット
キャンプで寝るときには欠かせないシェラフ(寝袋)です。家で寝るときのフトンの代わりとなるもので、こちらもキャンプには必ず必要なギアのひとつです。
また、シェラフを使用するときに快適性を増すために使用するのがマットやコットです。どちらも用途は同じでシェラフの下に設置することで、地面の凹凸を和らげ、地面の温度の影響(熱い・冷たい)を緩和します。
シェラフは大きく分けてマミー型と封筒型があります。また、マットもアルミマットやウレタンマット、エアマットやインフレーターマットなどさまざまです。コットとは簡易的なベッドのようなもので、使用前は荷物を置いたり、ベンチ代わりにも使用ができます。
おすすめ選定ポイント
【シェラフ】
シェラフを選定するときの選定ポイントは、「形状」「収納サイズ」「耐久温度」などがあります。形状は基本的に上記でも触れた「マミー型」と「封筒型」のふたつ。それぞれの特徴としてマミー型は、収納サイズ・使用時どちらもコンパクトで、身体にフィットし保温効果も高く、「耐久温度」はマイナス環境に対応しているモデルも多く、寒い時期に特に向いています。封筒型は、ゆとりのある寝心地で寝返りも打て、布団に近い感覚で使用することができます。
どちらにも各商品に「快適使用温度」や「最低使用温度」「推奨使用温度」などの表記で「耐久温度」が表示されています。
【マット・コット】
マットの選定ポイントは、「種類」「収納サイズ」「快適性」などが上げられます。マットは上記にあげたようなウレタンマットやエアマットなどありますが、基本的には快適性を上げるほどに「重さ」「サイズ」「収納サイズ」が大きくなっていくので、キャンプ地への移動手段、運搬方法により選定してください。コットも基本的にはマットと同じです。
マット、コットのどちらも必ず必要なモノではなく、快適性を上げることができるものですので無くても問題ありませんが、あれば重宝します。
どのシーズンに使うのか、テント内のスペース、キャンプ地への移動手段、持ち運び方法などを考慮して選択してみましょう。
テーブル&イス
テーブルは食事や物を置くのに必要ですし、イスは自分が座るのに必要です。テーブルやイスもさまざまな商品が発売されています。テーブルとイスが一体化タイプのものから、それぞれ単体のものなど大小サイズもいろいろです。
おすすめ選定ポイント
テーブルやイスの選定ポイントは、「収納サイズ」「重さ」「持ち運びのしやすさ」「デザイン」「使いやすさ」「座り心地」などがあります。
テーブルやイスは、必要ではあるのですが無くても何とかなります。キャンプ地への移動手段、持ち運び方法により大きく選定に違いが出てきます。
クルマでの移動で積載に余裕があり、テントの設営場所までクルマで乗り入れができるようであれば、「使いやすさ」「座り心地」「デザイン」を優先しても良いでしょう。
移動手段がクルマ以外の場合は、「収納サイズ」「重さ」「持ち運びのしやすさ」を優先します。他のギアとの関連もありますので、スペースに余裕がなければ省くことができるギアです。
しかし、座り心地の良いデッキチェアがあれば、たき火をしながらゆったりと座り星空を眺めるなんてこともできますのであるととても重宝します。
ランタン
ランタンは電気の無いキャンプ地での照明器具です。そのためランタンもキャンプには必ずひとつは欲しいギアです。
ランタンには保護カバーが付いていて風雨や他の外的原因から炎を守るだけでなく、他のモノに火か燃え移らないような構造になっていて、テーブルに置いたりどこかに吊るしたりして使用するのが一般的です。
ランタンの種類は大きく分けて「LED」「ガス」「オイル(灯油)」「ガソリン」の4種類があります。
おすすめ選定ポイント
ランタンの選定ポイントは、「明るさ」「連続点灯時間」「サイズ」「重量」「種類」「デザイン」があります。
ランタンをどのように使用するかでも変わってきますが、一般的にはキャンプサイト全体を照らす「メインランタン」、テーブル周りを照らす「テーブルランタン」、テントの中で使用する「テントランタン」で別れます。しかし、テント内で使用するものは火災・一酸化炭素中毒など安全面を考慮してLEDランタンをおすすめします。どのランタンも使用時間を考え予備燃料・電池も準備しましょう。
また、こちらもキャンプ地までの移動方法や持ち運び方法により変わります。積載に余裕があれば、用途に合わせた何種類かのランプを、スペースに余裕がなければ最低限テントでも利用できるLEDランタンをひとつ準備しましょう。
アウトドアでは、やはり炎の灯るランタンがあるとひと味違う雰囲気を味わうことができるのでおすすめですが、取り扱いには十分注意しましょう。
ガスコンロ&ガスバーナー
ガスコンロやガスバーナーは調理や湯沸かしをするのに簡単に手間なくできるのが魅力です。調理や火起こしに時間をとられたくない場合や、火起こしの間にコーヒーを一杯なんてときにも重宝します。
ガス缶には「CB缶」と「OD缶」の2タイプがあり、コンロやバーナーの種類によって使い分けられます。
おすすめ選定ポイント
ギアの選定ポイントは、「調理方法」「サイズ」「重さ」「火力」「個数」です。どのように調理をするかで変わってきますが、火起こしをしないのであれば必須ギアとなります。
ガスコンロやガスバーナーは、上記で触れたガス缶を使用しますが「CB缶」は一般的な家庭コンロでもお馴染みのガス缶でコストが安いが火力は弱く低温環境に弱いです。「OD缶」はキャンプ専用に作られたガス缶のため火力は強く、用途に合わせてサイズも選べるが、CB缶に比べコストが高いといったことが特徴です。
ガスバーナーは、コンパクトだが安定感が弱いシングルバーナーと安定感抜群ですがサイズが大きいツーバーナーなどがあります。
こちらも移動手段・持ち運び方法により選定基準が変わってきますが、シングルバーナーを複数持っていくという手段もあります。
また、火起こしはするにしてもシングルバーナーを1個持っていくと、何かと重宝します。
たき火台
たき火台は、キャンプ場でたき火をするための台です。たき火を直接地面の上ですることを「直火」というのですが、近年はこの直火を禁止しているキャンプ場が多数存在します。これは環境に配慮するという風潮で、どんどんと直火禁止のキャンプ場が増えてきています。
そのため、たき火をするならたき火台は必須ギアです。
おすすめ選定ポイント
たき火台の選定ポイントは、「使用目的」「形状」「サイズ」「重量」「組み立てやすさ」「収納サイズ」などが影響してきます。
明りや暖を取るだけであれば、「収納サイズ」や「組み立てやすさ」を重視して選んで問題ありません。
しかし、調理で使用するのであればどのような調理器具を使用するのかを考え、それを設置できるのかを確認してください。移動手段・持ち運び方法によっては「収納サイズ」も重要となってきますので、自分の用途にあった最適なものを選択しましょう。
調理器具
調理器具にはBBQグリルやクッカー(鍋)、フライパンにケトル、ダッチオーブンにハンゴウなどさまざまなものがあります。食材を切るのに包丁やナイフ、まな板など調理器具も数えればきりがありません。
調理器具以外にも、お皿やカップ、ハシやスプーンやフォークなど食器も必要です。
おすすめ選定ポイント
調理器具の選定ポイントは「何を作って食べたいか」「サイズ」「重量」です。たしかにキャンプの調理器具を調べて見ていると色々なものがあり、どれも試してみたくなってしまいます。
そのキャンプで何を食べたいかを考え、荷物のスペースを考え選択してみましょう。
まとめ
「キャンプを始めてみませんか?揃えておきたいキャンプギア【グルキャン編】」ということで紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
グループ何人で行くかにもよりますが、グループで分担して持って行けばよいものもありますし、グループに経験者がいれば、とりあえずは足りないものを用意すれば大丈夫です。
また、キャンプ場にもよりますがレンタルできるものもありますので、計画を立て、キャンプ場に確認してから準備するのがおすすめです。
「キャンプ」での体験はきっとあなたの人生をより豊かにしてくれることでしょう。この記事を読んでキャンプに今まで以上の興味を持っていただけたのであれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ライター:呉東 和虎
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